フェノールスルホン酸亜鉛とは ?
フェノールスルホン酸亜鉛は、制汗・消臭成分としてデオドラント製品にはよく使用される成分です。
同じくデオドラント製品に使われている制汗・消臭成分の「 パラフェノールスルホン酸亜鉛 」という成分がありますが、このふたつは全く同じ成分です。
医薬部外品に使用する場合は「 パラフェノールスルホン酸亜鉛 」と呼び、
化粧品に使用する場合は「 フェノールスルホン酸亜鉛 」と呼ばれます。
使用される商品区分によって、呼び方が違うだけなんですね。
医薬部外品で販売されている商品の制汗・消臭成分表示として、化粧品で使う呼び名のフェノールスルホン酸亜鉛を使っているメーカーもあります。
医薬部外品として販売されているから原材料名表記が統一されているわけではないみたいで、デオドラント製品各社それぞれにどちらかの名称を使っています。
なぜ医薬部外品で化粧品の表現をしているのかは、ちょっとメーカーに訊いてみないと判らないところですね。
化学名・ビス ( 4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸 ) 亜鉛。
収れん剤・殺菌剤・消臭剤として使用される金属塩です。
・フェノールスルホン酸亜鉛の特徴
仕組みは複雑ではあるが、おおまかにいうと汗の中に含まれるタンパク質と凝固物を作り汗腺の出口を塞いで汗を抑える作用がある
引用元・五味クリニック
フェノールスルホン酸亜鉛は、発汗のための汗腺を収れんさせる効果があるため、よくデオドラント製品に使用されています。
収れん作用といって、タンパク質を変性させることにより体組織や血管を収縮させるものです。
汗が出てくる汗腺の中で、汗と反応してフタを作って汗が出てこなくする効果があります。
また、汗腺内に水酸化鉛が形成されるため汗腺自体が収縮する効果もあります。
それにより汗が出る量をおさえることが出来る、ということですね。
・安全性は ?
毒性など調べてみましたが、これといった情報がありませんでした。
濃度は化粧品規格だと2%までの配合上限となっています。
医薬部外品での濃度上限は厚生省のデータなどで私の調べた限りでは分かりませんでした。
私はフェノールスルホン酸亜鉛を配合しているデオドラント商品を多数使ってみましたが、かゆみやかぶれなど体に異常が出たことがありませんでしたので、調べてみた結果のデメリットデータの少なさと自身の体験から安全性は高いと判断します。
・実際の収れん力は ?
正直、フェノールスルホン酸亜鉛配合のデオドラント製品では、数ヶ月間ずっと使ってみましたが私の汗はほぼ減ることがありませんでした。
何年も使えば変わってくるかもしれませんけどね。